XMにはいくつかの出金方法がありますが、多くのユーザーが「海外銀行送金」を使っています。
この記事では、XMの口座から海外銀行送金で出金する方法や、海外送金する際に絶対知っておきたい注意点などを細かく解説します。
様々な出金方法を用意しているXM
海外銀行送金での出金方法について解説する前に、XMではどんな出金方法を用意しているのかご紹介します。
XMでは銀行送金のほかにも、オンライン決済サービス「bitwallet」と「BXONE」に加え、クレジットカード(デビットカード)の出金(返金)にも対応しています。
ただ、bitwallet、BXONE、カードは入金した分までしか出金することができません。例えば、クレジットカードで5万円入金した場合、クレジットカードで出金(返金)できるのは5万円までとなります。
利益分を引き出せるのは海外銀行送金のみ。海外銀行送金なら、入金した分も利益分もまとめて引き出すことが可能です。
出金方法 | 出金手数料 | 出金限度額 | 着金までの時間 | 最低出金額 |
---|---|---|---|---|
銀行送金 (海外送金) | 無料※1 | 無制限 | 2~5営業日 | 10,000円~ |
bitwallet | 無料※2 | 入金額まで | 数分~24営業時間内 | 5ドル~ |
BXONE | 無料※2 | 入金額まで | 数分~24営業時間内 | 5ドル~ |
クレジットカード デビットカード | 無料 | 入金額まで | 数週間~2ヶ月程度 | 5ドル~ |
XMの口座から海外銀行送金で出金する方法
XMの口座から海外銀行送金で出金する方法を、複数の画像を交えながらご紹介します。
まずはXMの会員ページへログイン。出金したい口座IDとパスワードを用いてログインしましょう。
会員ページへアクセスできたら、ページトップにある【資金を出金】ボタンをクリックします。
出金方法のなかから「International Wire Transfer」を選びます。
自分の個人情報や出金先の銀行口座情報を入力し、出金先の銀行に仲介銀行の指定がある場合はそれも入力しましょう。
全ての情報を正しく入力したら、【リクエスト】ボタンを押すと出金申請をします。
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
受取人のお名前 | 自分の名前をローマ字表記で入力します。 山田太郎さんの場合は「Taro Yamada」 |
受取人の住所 | 自分の住所を英語表記で入力します。 入力方法が分からない人は、別記事「XMの住所入力は必ず英語で!どうやって書けばいいのか解説します」をお読みください。 |
受取人の銀行口座番号 | 出金先の銀行口座の口座番号(7桁)を入力します。 |
銀行口座の国 | 日本の銀行へ出金するなら「日本」を、それ以外の国の銀行へ出金するなら当該の国名を選びます。 |
銀行口座の通貨 | 出金先の銀行口座の通貨を選びます。日本の銀行へ出金するなら「JPY」です。 |
「受取人銀行」の入力方法
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
銀行名 | 出金先の銀行名を英語表記で入力します。 予めいくつかの候補が用意されているので、出金したい銀行名がその中にあれば選び、無ければ入力します。 (詳しくは以下参照) |
SWIFTコード | 出金先の銀行が持つSWIFTコードを入力します。(詳しくは以下参照) |
銀行所在地 | 出金先の銀行の所在地を英語表記で入力します。(詳しくは以下参照) |
支店コード | 3桁の支店番号を入力します。 |
支店名 | 支店名を英語表記で入力します。 ■本店の場合:HEAD OFFICE ■支店の場合:○○○ BRANCH ■出張所の場合:○○○ SUB-BRANCH ■営業部の場合:○○○ MAIN OFFICE |
「仲介銀行」の入力方法
出金先の銀行が仲介銀行を定めている場合は、仲介銀行の情報も入力します。
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
銀行名 | 仲介銀行の銀行名を英語表記で入力します。(詳しくは以下参照) |
SWIFTコード | 仲介銀行のSWIFTコードを入力します。(詳しくは以下参照) |
銀行所在地 | 仲介銀行の所在地を英語表記で入力します。(詳しくは以下参照) |
銀行のSWIFTコード一覧
日本の主な銀行のSWIFTコードと、仲介銀行(ある場合)の一覧を下にまとめました。
銀行名 | 英語表記 | SWIFTコード | 所在地 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | MUFG Bank, LTD. | BOTKJPJT | 7-1 MARUNOUCHI 2-CHOME, CHIYODA-KU |
みずほ銀行 | MIZUHO BANK, LTD. | MHCBJPJT | OTEMACHI TOWER, 1-5-5 OTEMACHI, CHIYODA-KU |
三井住友銀行 | SUMITOMO MITSUI BANKING CORPORATION | SMBCJPJT | 1-1-2 MARUNOUCHI, CHIYODA-KU |
りそな銀行 | RESONA BANK, LTD., TOKYO | DIWAJPJT | 1-5-25 KIBA, KOTO-KU |
埼玉りそな銀行 | SAITAMA RESONA BANK, LIMITED | SAIBJPJT | 1-5-25 KIBA, KOTO-KU |
ソニー銀行 | SONY BANK INC. | SNYBJPJT | 2-1-6 UCHISAIWAICHO, CHIYODA-KU |
楽天銀行 | RAKUTEN BANK, LTD. | RAKTJPJT | 1-14-1 TAMAGAWA, RAKUTEN CRIMSON HOUSE |
住信SBIネット銀行 | SBI SUMISHIN NET BANK, LTD. | NTSSJPJT | IZUMI GARDEN TOWER, FLOOR 18, 6-1 ROPPONGI 1-CHOME |
以下のメールが届いてから2~5営業日内に銀行へ着金します。
海外銀行送金で出金する3つのメリット
海外銀行送金で出金するとどのようなメリットがあるのかを紹介します。
1. 入金分も利益分もまとめて引き出せる
最大のメリットは、入金分も利益分もまとめて引き出せることです。
というのも、クレジットカードやbitwallet等のオンライン決済サービスは、入金した分までしか出金できません。
例えば、bitwalletで5万円入金していたとして、口座残高20万円を全て引き出そうとする場合、5万円まではbitwalletで引き出せますが、残りの15万円は海外送金でなければ引き出せません。
利益分を出金できるのは海外銀行送金しかなく、実用的な出金方法は消去法でこれ一択になるのです。
2. 海外送金受け取りに対応した銀行口座さえ持っていればOK
XMはbitwalletとBXONEの2つのオンライン決済サービスに対応していますが、どちらも予めアカウント登録や口座開設が必要で、決済できるようになるまで手間と時間がかかります。
海外送金で出金する場合、海外送金の受け取りに対応した銀行口座さえ持っていれば良いので、お手軽な方法といえるでしょう。
3. 自分の個人情報を晒すことなく出金できて安全
クレジットカードやオンライン決済サービスを使う場合、自分の個人情報やカード番号などを開示する必要があり、セキュリティの観点からみると不安も拭えません。
しかし、海外送金なら銀行口座の情報だけ渡せば良いので、個人情報の漏洩リスクを減らせるというメリットがあります。
海外銀行送金のデメリット・注意点
ここからは海外銀行送金で出金する際のデメリットや気をつけたいポイントなどを解説します。
出金の優先順位について
まず大前提となるルールとして「出金の優先順位」というものがあります。これはマネーロンダリング防止の観点から、入金ルートと出金ルートを同じにするための施策です。
- クレジットカード・デビットカード
- bitwallet、BXONE
- 海外銀行送金
例えばカードで3万円+bitwalletで5万円+国内銀行送金で2万円=計10万円を入金し、その後に利益が5万円出て口座残高が15万円になったとしましょう。15万円を全て引き出す場合、以下の順序で出金しなくてはなりません。
- 入金に使用したカードへ3万円を返金(ショッピング枠のキャンセル扱い)
- bitwalletへ5万円を出金
- 海外銀行送金で入金分の2万円+利益分の5万円=計7万円を出金
仮に15万円全額を海外銀行送金で出金しようとしてもそれは認められず、XMのスタッフにより自動的に優先順位順に出金処理が行われます。
海外銀行送金で引き出せるのは1万円以上
XMにて海外銀行送金で引き出す際の最低額は1万円以上で、1万円未満だと引き出すことができません。
海外FXからの送金を拒否している銀行がある
SWIFTコードさえ持っていれば基本的にどの銀行にも出金できますが、金融庁からのお達しにより(?)海外FX業者からの送金を受け付けていない銀行もあるので注意しましょう。具体的には次の4行です。
ゆうちょ銀行、じぶん銀行、新生銀行、みずほ銀行のインターネット支店
また、次の8行はそもそもSWIFTコードを持っていないため、海外送金の受け取りに対応していません。
ジャパンネット銀行、セブン銀行、GMOあおぞらネット銀行、福岡中央銀行、佐賀共栄銀行、長崎銀行、富山銀行、静岡中央銀行
被仕向手数料や為替手数料は顧客負担
送金元の銀行でかかる振込手数料についてはXM側が負担してくれます。
しかし、受け取り銀行側でかかる被仕向手数料や為替手数料、それから仲介銀行でかかる手数料(リフティングチャージ)は顧客が負担することになります。
手数料は受け取る銀行によってまちまちですが、リフティングチャージで2,500円ほど、被仕向手数料で無料~2,500円ほどかかり、一回の送金でかかるトータルコストは2,500~5,000円ほどが一般的です。
この後ご紹介するソニー銀行なら被仕向手数料がタダなので、リフティングチャージの2,500円のみで済みますが、それでも国内での銀行振込やbitwalletを使うよりも割高なのは否めません。
こまめに出金してしまうと手数料が嵩んでしまい、せっかく稼いだ利益が手数料に消えてしまっては勿体ないですよね。月に一回、年に数回程度の出金が好ましいでしょう。
着金まで数日かかることがある
出金申請してから通常は2~3営業日で銀行へ着金しますが、出金先の銀行や仲介銀行によっては5営業日もしくはそれ以上かかる場合もあるので、気長に待つようにしましょう。
一週間経っても着金しない場合は、何らかの送金トラブルが起きている可能性があるので、XMTRADINGのカスタマーサポート(support@xmtrading.com)へ問い合わせることをおすすめします。
XMからの出金におすすめな銀行口座
XMでの入出金に銀行送金を用いるなら、「ソニー銀行」というネットバンクがベストです。
ソニー銀行は、XMから海外送金で出金する際に発生する「被仕向手数料」が無料で、発生するのは2,500円の振り込み手数料だけです。
他の銀行では被仕向手数料で1,500円~3,000円ほど取られてしまい、一回の送金でトータル4,000円~5,000円かかってしまうことから、ソニー銀行が如何に割安かがわかりますね。
また、他の銀行では海外送金が着金するたびに、「取引の目的は何ですか?」「今後も継続的に同じような振り込みがありますか?」といった内容を電話確認していますが、ソニー銀行では電話確認を省いています。煩わしい電話に応えたくない人にもソニー銀行はおすすめです。
コメント